結局、低用量ピルとミニピルのどちらが良いのか?

結局、低用量ピルとミニピルのどちらにすべきか?

なぜミニピルは副作用が少ないのか?

なぜミニピルは低用量ピルよりも副作用が少ないのでしょうか?

それはミニピルにはエストロゲン(卵胞ホルモン)が含まれていないためです。

エストロゲンの副作用を確認すると、低用量ピルとミニピルの違いがより深く理解できるようになります。

エストロゲンの副作用
  • 血栓症
  • 吐き気
  • 片頭痛
  • 乳房の張り、痛み
  • むくみ

⇒ミニピルはエストロゲンを含まないので、これらの副作用を心配しなくてOK!

最も命の危険に繋がるエストロゲンの副作用は血栓症です。血栓症とは血液が固まって血管が詰まる病気で、脳梗塞や心筋梗塞、肺塞栓などを引き起こします。

逆に、低用量ピルにはエストロゲンが含まれるので、「血栓症」「吐き気」「片頭痛」「乳房の張り、痛み」「むくみ」等の副作用が生じやすいのです。

ミニピルのデメリットは?

一見、メリットだらけのミニピルですが、ミニピルにもデメリットはあります。

それは毎日同じ時間に服用しなければいけないという点です。

ミニピルの有効成分は体内に入って、30時間もすれば半減してしまいます。そのため、24時間毎に服用していく必要があるのです。

そして、自分で決めた服用時間がずれてしまうと、不正出血が起こりやすくなります。なお、不正出血が起きても、避妊効果は同じなので、心配はいりません。

数ヶ月服用を継続していると、ホルモンバランスが安定してきて、不正出血はなくなってきます。

とは言え、やはりこのミニピルのデメリットは少しは気になると思います。そこで、試してほしいのがデソコン(セラゼッタ後発品)というミニピルです。

デソコンは従来の欠点を改善したミニピルで、「飲み忘れ12時間以内なら効果持続」「不正出血の頻度が少ない」という特徴を持っています。

従来のミニピルとの違いを下記の表にまとめました。

項目デソコン(セラゼッタ後発品)従来のミニピル
有効成分デソゲストレル(活性型)レボノルゲストレルなど(非活性型)
排卵抑制作用あり(ほぼ100%)なし or 非常に弱い
飲み忘れ許容時間12時間以内なら効果持続3時間以上のズレで効果減少
不正出血の頻度比較的少ない高頻度(約4~5割に持続的出血)
月経の安定性比較的整いやすい不安定になりがち

従来のミニピルと違い、デソコンは排卵抑制型で不正出血が起きにくい設計。過去にミニピルを断念してしまった人も再チャレンジする価値があります。

試してみたい人はデソコン(セラゼッタ後発品)を処方できるクリニックフォアがおすすめです。

あおいさん

基本的な服用ルールである「毎日同じ時間に飲むこと」「数ヶ月は継続する」を守っていれば、不正出血はそれほど心配ありません。デソコンであればより安心です。

低用量ピルとミニピルの比較表(完全網羅版)

項目低用量ピルミニピル
避妊効果の安定性 排卵抑制率 約99% 排卵抑制率 約99%
飲み忘れへの許容度 12時間以内OK 12時間以内OK
月経周期の予測しやすさ 計画的に整えられる 無月経になって解決
不正出血の頻度 比較的少ない(服用初期は少しあり) 服用初期に多いが、次第になくなる
“出血からの解放”のしやすさ 毎月出血がある(休薬中に生理あり) 長期服用で無月経になりやすい
副作用(血栓など)リスク エストロゲンによる血栓リスクあり エストロゲン不使用で安全性が高い
使用できる人の幅 制限あり(年齢・体質により使用NG) 幅広く使える(40代以上でもOK)
月経痛・PMSの改善効果 強く軽減される 個人差がある
肌への影響(ニキビ) 改善しやすい(皮脂抑制) 変化なし〜悪化の可能性
肌への影響(肝斑) 悪化する可能性あり 影響はほぼなし
生理日の調整(移動など) 飲み方で移動可(医師との相談要) 無月経化により必要性がなくなる
長期的な快適性 出血や副作用が続く人も 無月経になれば非常に快適

低用量ピルとミニピルのどちらが良いかは一概には言えません。どちらも一長一短があります。

参考までにどちらにすべきかの具体例を列挙します。

具体例(低用量ピル VS ミニピル)
  • 生理はなくさずに自分でコントロールしたい ⇒ 低用量ピル
  • 生理自体をなくして無月経を目指したい ⇒ ミニピル
  • PMSを重点的に改善したい ⇒ 低用量ピル
  • ニキビ・肌荒れを改善したい ⇒ 低用量ピル
  • 肝斑の悪化を防ぎたい ⇒ ミニピル
  • 副作用の少ないピルを使いたい ⇒ ミニピル

このように、何を重視するかによって、答えが変わってくるのです。

かなちゃん

クリニックフォアの医師は低用量ピルとミニピルの両方に詳しいので、気になることは何でも聴いてみてください。そして、自分に合ったピルを見つけましょう!

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あおい編集長

子どもの頃から本と文章が好きで、大阪の大学で文学を専攻。卒業後は出版社に入社し、WEBメディアでも編集・執筆の経験を積みました。執筆歴7年・執筆記事600本以上。

情報を正確に、わかりやすく、そして難しいこともやさしい言葉で、きちんと伝えるのがモットーです。

現在は、小さな子どもを育てながら日々、奮闘中。自分自身の体験談も盛り込むよう心がけています。

「この人が調べたことなら、信頼できそう」──そう思ってもらえる記事を目指して、これからも丁寧に発信していきます。